沖永良部バス企業団「貨客混載」自動音声受付システム
沖永良部島(鹿児島県大島郡和泊町・知名町)で路線バス事業を運営する沖永良部バス企業団様と、九州経済研究所様の取り組みとして、路線バスの空いているスペースに農作物を載せて運ぶ「貨客混載」のシステムを開発しました。
高齢化が進む沖永良部島では、農家の方が育てた地場野菜を自らスーパーや直売所まで運ぶ必要があり、高齢の生産者にとって輸送が大きな負担になっていました。人を運ぶバスに荷物も一緒に載せることで、その負担を軽くできないか。そこから始まった取り組みです。
2021年3月9日から25日にかけて、専用タブレットとFAX・QRコードを組み合わせた集荷依頼システムで、最初の実証実験を行いました。ここで、高齢の農家の方にはタブレットの操作が難しいという課題が明らかになりました。
クエイルは、自動音声受付システムの開発から、スマートフォンアプリとタブレットの開発、AWSインフラの構築・運用までを担当しました。
電話で話すだけで、タブレットの操作がいらない受付へ
タブレットが使いにくいなら、電話で受け付ける。そう方針を変えて、自動音声で予約を受け付ける仕組みを構築しました。
農家の方が専用番号に電話をかけると、音声ガイダンスが「いつのご予約でしょうか」「出荷される作物名をお伝えください」「カゴの数を教えてください」と順に質問します。話しかけるだけで、出荷日時や数量の予約が登録されます。スマートフォンやタブレットの操作は必要ありません。
方言や滑舌の違いがあっても正しく聞き取れるように調整し、運用の中で不要と分かった質問は減らしました。電話一本で予約が完結する状態にしています。
予約から受け取りまで、関係者がそれぞれの端末で確認できる形へ
農家からの出荷予約、バスでの集荷、店舗での受け取りまでを一つの流れとしてつなぎ、関係者が同じ状況を見ながら連携できるようにしました。
バスに農作物を積み込んだときは、運転手の方がスマートフォンで「農作物を集荷する」ボタンをタップします。それだけで集荷したことが通知されます。沖永良部バス企業団様と、受け取り先であるAコープ和泊店様のタブレットには、その日の運搬予定と積み込み状況が表示され、受け取り完了もワンタップで更新できます。
離島の限られた予算でも実現でき、AWS公式事例に選ばれた
クラウドサービスを組み合わせることで、離島という限られた予算と体制の中でも、実証実験として動くシステムを構築しました。生産者の運搬負荷の軽減にもつながっています。
この取り組みは、AWSの公式サイトで導入事例として紹介されています。離島における交通と物流を組み合わせた課題解決の事例として、社外からも注目されました。
実証実験に参加された生産者の方からも、手軽に出荷できるようになったと高い評価をいただきました。今後は貨客混載の本格稼働と、出荷先の拡大による利用者数の増加を目指しています。
電話での予約から、バスでの運搬までの流れ
この取り組みは、AWSの公式サイトで導入事例として紹介されています。
- クライアント
- 沖永良部バス企業団
- 対応内容
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- 要件定義・設計
- 自動音声受付システム開発
- スマートフォンアプリ開発
- タブレット画面開発
- AWSインフラ構築・運用


